シマンテック、重複排除と仮想化対応を強化したバックアップ新製品 - ITmedia エンタープライズ
NetBackup 7ではストレージ容量が1〜32テラバイトの小規模環境から、複数のバックシステムを運用する100テラバイト超の大規模システムまで、多様な運用環境に対応する。製品を担当する石井明氏は、「アーカイブと併用することでストレージを最大限節約できるようにするなど、既存環境の効率性を引き出せることを目指している」と話した。
Backup Exec 2010は、NetBackup 7と同様に重複排除機能と仮想化対応の強化を特徴にしている。製品担当の浅野百絵果氏は、「重複排除などの機能はシステム規模の大きな環境ほど得られるメリットも大きいが、最新版では専任のIT管理者を設置するのが難しい中小企業でも同様のメリットが得られることを狙った」と説明した。
Backup Exec 2010の重複排除やアーカイブ機能はオプション提供となるが、重複排除機能はNetBackup 7と同様に多彩な利用シーンに対応した。アーカイブでは、「Backup Exec Retrieve」という専用インタフェースを介してアーカイブデータから必要なデータを抽出できるようにした。数年にわたってアクセスがないデータや、退職社員のデータといった利用頻度が極めて小さなデータへの利用手段を確保しつつ、元データ自体を削除してストレージ利用を効率化できるという。
仮想化への対応ではvShere 4.0やHyper-Vをサポートし、ゲストマシンをファイル単位でもバックアップ・リストアをできるようにした。また、Microsoft Exchange 2010やSQL Server、Active Directoryもサポートしており、例えばExchangeのメールを1通単位でリストアできるなど、きめ細かい運用をできるようにしている。
製品の参考ライセンス価格は、NetBackup 7が62万円。Backup Exec 2010の基本ライセンスが14万6500円(1サーバ当たり)、重複排除オプションが29万3800円(同)、アーカイビングオプションが11万6800円(同)などとなっている。