先日秋田から、いいニュースが。シェールオイル発掘成功だ。だが、シェールオイルにちょっと調べてみると。採算と技術革新と環境に問題があるようだ。
シェールオイルは、ガスよりも、採掘が難しいという課題を抱える。気体に比べ取り出しにくく、実際の埋蔵分から採掘できる歩留まりは、ガスの2〜3割に比べ、数%と少ないのが実態だ。石油資源開発の担当者も「採掘コストも高く、安定して長期的に産出できなければ、商業ベースに乗らない」と指摘。技術開発が商業化のカギということだ。
さらに、環境対策も...見逃せない課題だ。
米国ではシェールガスの開発ラッシュが住宅密集地のそばにもおよぶ。「台所の蛇口から炎が出た」といった訴えさえあり、当局が地下への薬品注入規制などの強化に乗りだしている。鮎川油ガス田で採用された、塩酸注入は既存鉱法で認められていたため、追加許認可は必要なかったが、水圧で破砕する新技術や掘削範囲拡大の場合には、環境問題が浮上。採取に制限がかかる可能性があるらしい。
また、メタンハイドレードのニュースも日本にはうれしい。だが、「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」と東京大学名誉教授で元国立環境研究所長の石井吉徳さん。