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Peanuts Blog[かぎや盛岡べん別館]

コロナ禍は厳しい…その時々の気づきを書き綴ります。55歳過ぎての、定年前のシルバー起業。 このままでは楽しくないと… 横浜市の支援と信用保証、銀行融資を活用して、必要な国家資格などを取得。生業としてこれからの働き方改革を自分自身に適用しました。

ユーロが最安値をつけた10年前の要因と現在との比較---出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成

いまのユーロ安の状況が10年ぶりだという。だが、10年前はそのように回復したのかは、詳しくは分からない。調べていると、下に報告されているような記事があったので備忘録しておく。

ユーロが導入されたのは1999年1月からですが、それから1年後の2000年10月にはユーロは対円で最安値を記録しました(図1参照)。現在、水準に違いはありますが、円高/ユーロ安となっています。円高/ユーロ安の要因は、当時と現在では似ている点と、異なる点があります。また、2000年10月の円高/ユーロ安の後、急激に円安/ユーロ高となっています。

2000年の円高/ユーロ安と似ている点:

  • ユーロ安が起きる前は、ユーロが「買われ過ぎ」との見方が台頭して調整が起こりやすい相場環境であったこと。
  • ユーロ安となる前、ユーロ圏の貿易収支は概ね赤字である。

2000年の円高/ユーロ安と異なる点:

  • 2000年の日本は回復期待が高く、下支えとして積極的な財政政策を行うことができた。
  • 2000年のユーロ圏の財政は深刻な問題となっていなかった。

2000年の円高/ユーロ安後に円安/ユーロ高に転じたポイント:

  • ユーロ圏の景気が回復する中、日本の成長に陰りが見られ、中長期的な円安へ。
  • 2001年のユーロ紙幣、硬貨の流通によりユーロの貨幣としての信認が高まったこと。


出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資

そして、円高。ユーロ安、ドル安はこのまま継続する。カルロスゴーンは、日本のもの作りは、100円=1ドルが望ましいという。TOYOTAにとっては1円が350億マイナス、日産は200億マイナス。12年後半までは70円から80円台半ばで推移するとのエコノミストが多い。(東洋経済2012年1月)