いまのユーロ安の状況が10年ぶりだという。だが、10年前はそのように回復したのかは、詳しくは分からない。調べていると、下に報告されているような記事があったので備忘録しておく。
ユーロが導入されたのは1999年1月からですが、それから1年後の2000年10月にはユーロは対円で最安値を記録しました(図1参照)。現在、水準に違いはありますが、円高/ユーロ安となっています。円高/ユーロ安の要因は、当時と現在では似ている点と、異なる点があります。また、2000年10月の円高/ユーロ安の後、急激に円安/ユーロ高となっています。
2000年の円高/ユーロ安と似ている点:
- ユーロ安が起きる前は、ユーロが「買われ過ぎ」との見方が台頭して調整が起こりやすい相場環境であったこと。
- ユーロ安となる前、ユーロ圏の貿易収支は概ね赤字である。
2000年の円高/ユーロ安と異なる点:
- 2000年の日本は回復期待が高く、下支えとして積極的な財政政策を行うことができた。
- 2000年のユーロ圏の財政は深刻な問題となっていなかった。