DRAMメーカーの業績が、厳寒期を迎えつつある。昨年(2010年)後半に始まったPC用DRAMの値下がりが、今年(2011年)に入っても止まらないからだ。記憶容量当たりの単価は、2010年半ばに比べると約5分の1にまで落ち込んでしまった。
DRAMメーカーの残る1社であるSamsung Electronicsは、2011年7〜9月期も半導体事業で営業黒字を出している。SamsungはDRAM専業ではない。NANDフラッシュメモリでは最大手のメーカーである。そして半導体メモリ専業でもない。SoC(System on a Chip)に代表される論理LSIやマイコンなども手掛けている。