破綻した「あおぞら銀行」がきょう14日、東証1部に再上場した。売り気配で始まったが、売り出し価格(570円)を13%下回る495円で寄り付いた。東証1部の新規上場銘柄では初値が売り出し価格を10%以上も割り込むのは極めて異例。午前は508円で取引を終えたが、その行く手に暗雲が漂っている。
破綻したあおぞら銀行、再生することも半端でないのに、再上場を果たしていることは驚くべきことだ。
以前調べた数字あるが、備忘録として再度ここにまとめることとする。
申立 | 開始 | 許可 | 終結 | 廃止 | |
2000年 | 610 | 543 | 457 | 113 | 246 |
2001年 | 965 | 855 | 676 | 98 | 359 |
2002年 | 942 | 844 | 728 | 90 | 224 |
2003年 | 839 | 722 | 288 | 34 | 473 |
計 | 3,356 | 2,964 | 2,149 | 335 | 1,302 |
100% | 88% | 64% | 10% | 39% |
すなわち、申立をした企業3,356社の10%にあたる335社のみが再生を終結しており、終結までに3年から10年かかると言われている。
また、2,149社が裁判所より再生開始の許可が下りているが、36%は申請に対して許可を得られていない。
この時点で会社清算が開始される。
さらには、再生を開始しても、39%にあたる1,302社が再建不能として、本来清算を行うべき会社が多数いることになる。
この数字を見ただけでも、並大抵のことではないのだから、再上場、しかも、8年で東証一部にであるから驚くばかり。